愛知県稲沢市 祭による我が町紹介。祭から日本のかたちを探る。
東海道は、名古屋の熱田、「宮の渡し」から桑名まで七里の海路でした。 名古屋から庄内川を下小田井の橋で渡り、清洲宿、稲葉宿、萩原宿、起宿と ほぼ尾張平野を斜めに北上する街道。これを美濃路と呼んだ。 木曽川は船の渡しで美濃平野に入り墨俣宿、大垣宿、垂井宿。 ここで中仙道につながる。脇街道ではあるが東海道と中仙道を結ぶため これらにおとらぬ人通りであったと伝えられます。
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五条川桜祭り2001
(ちょっと道草、岩倉の山車) |
わたしの在住する愛知県稲沢市には稲葉宿がありました。 稲沢市の”はだか祭り”はその歴史と規模で全国有数な祭礼です。 この”はだか祭り”の歴史をたどり、犬山、岩倉の山車祭りを拝見し その優美さに心惹かれました。ここに紹介する”こがし祭り”は、 本来清洲宿の助郷である「北市場」に由来する牛頭天王の疫病避け祭り でありますが、現在は稲沢市域にあります。稲葉宿と「北市場」の 周辺を含めた”我が町の山車”を、ここに紹介いたします。
祭伝言板 | |||||
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尾張国古絵図 | 本宮山 | 二の宮田縣神社豊年祭り2000.3.15 |
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ちょっと道草 味美二子山古墳 |
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八坂神社 提灯祭 2004.05.15 |
我家の四季 | ||||||
あじさいまつり |
2001.6.18 |
萩寺 |
JR稲沢高架橋より21世紀の日の出 |
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2001年10月25日お尋ねします はじめまして、愛知県稲沢市に住んでおりますKonともうします。 来宮神社ホ−ムペ−ジの例大祭・こがし祭の画像を拝見して、とても興味がわきます。 実は当地の北市場に7月最終土曜に行われる”こがし祭”が あります。 尾張の農民は恵まれていたのですが、飢饉のときお米が 食べれなくて麦粉の”こがし”をたべるようなことになっても この祭は絶やすなという伝えで続いている祇園祭の一種です。 須佐之男を祭る立部(たてぶ)神社の祭礼なのですが、 ”こがし祭”の名の由来は定かではありません。 何か、当地と熱海来宮神社を結ぶ口伝でも ありましたら御伺いしたいのですが。 10月27、28、29日と 沼津に会合で行きますので、お話でも聞かせていただけるなら御社に足を運んで見ようかと 思い、お便りいたします。 お返事頂ければ幸いです。 |
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「こがし祭」の由来を尋ねて |
2001年10月26日 FROM来宮神社 立部神社の「こがし祭」の映像を拝見させて頂きました。とても厳かで、氏子の皆様が祭りを伝承し奉仕されている雰囲気が伝わってまいります。 当社の「こがし祭」は、西暦710年(和銅3年)に熱海の海岸に御祭神「五十 猛命」が着かれた際に、麦こがし・百合根・橙・ところをお供えしたことから、来宮神社の神様は麦こがしが好物で有ると考えられ、7月15日と16日(御祭神が海に着いた日:旧暦の6月15日)に神饌としてお供えして居ります。 また16日には神幸祭を斎行いたします。来宮神社の御祭神を御鳳輦(神輿の原型)に鎮座し、猿田彦命(道案内の神:通称天狗)がこがしを撒きながら、来宮神社の神様を街に案内します。 神職・神役・総代など総勢500名程度の人々が行列として供奉し、時代絵巻が再現されます。 熱海の人たちは、猿田彦命が撒く麦こがしにかかると「無病息災」「身体健全」になると信仰し、頭から麦こがしで真っ白になる人もおります。街中がこがしの甘い香りでいっぱいに成ることから、こがし祭りと称されて居るようです。 余談に成りますが、こがしは昔 脚気の薬として重宝されたそうです。ビタミンが多く含まれ、昔は漢方薬として用いられた様です。今では麦こがしを食する機会が少ないので、神社としても境内の休憩所「お休み処」で「こがし饅頭」を販売したり、社務所で麦こがしの落雁をお分けしたりしております。 ご参考になるかどうか解りませんが、来宮神社という神社は現在ところ44社全国に鎮座し、総社が当社といわれて居ります。地域によっては「来宮」を「貴宮・黄宮・忌宮・木宮・紀宮・気宮」など書くところもあります。遠いところは岩手県や福島県、インターネットで調べると九州の方にも有るようです。 以上簡単にご説明させていただきましたが、ご不明なところが有ればまたお問い合わせ頂きたいと思います。是非とも10月下旬にお参りいただければ心よりお待ち申し上げて居ります。 来宮神社 禰宜 雨宮盛克 |
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