美濃路足直間の宿

岐阜県羽島市足直町


美濃路は尾張国起宿から木曽川を舟で渡り美濃国に入る。

濃尾大橋を渡ると、岐阜側の上流堤防に渡し場の石燈台がある。

起渡船場石燈台...岐阜県羽島市正木町新井

「於こし川渡場」とある。
かって木曽川は幾筋もの川に分かれ、ここの川筋を起川と呼んだ。

口碑によると、竹鼻出身の力士が、夜渡船で難儀をし、油代として田2反を併せて寄進し明和7年(1770)に建てられた。

濃尾大橋の建設の時、すこし上流のここに移された。対岸に起宿の町が見える。



堤防下に美濃路の旧道が残る。細くて曲がりながら続く。

砂丘跡の竹林の脇などを通る。

追分には地蔵堂があり、
正木小学脇には一里塚跡の石柱もある。

名鉄竹鼻線を越して、ここ足直町南宿までは迷わず来れるが、 この追分で郷中に入って行く。


間(アイ)の宿
郷を抜けた当たりに古い門構えの家がある。
ここに休息した諸侯の16枚の休息札が保存されている。
間の宿の近くの道標

この先は県道岐阜羽島線と交差し、一部旧道は消えている。

北に向かい、阿遅加(アヂカ)神社の参道の先を通り、

境川の堤防に向かう道筋であったという。


境川の堤防への坂のうえに道標。

境川は長良川に合流する。渡しの向こうが墨俣宿である。

伊吹山に日が沈む。頂上にかすかな残光。



2001.4.29
by Kon
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