電話、携帯が混線で不通のなか、e-mailは健在でした。戦場での通信技術として開発されたITの威力を実証したことになります。一口にITといいますが、分散した小規模サ−バ−を蜘蛛の巣のように結び、1点がダウンしても、他の経路を迂回して目的地に繋ぎます。これがインタ−ネットの基本構造です。 気になるのは、携帯電話が繋がらなかったことです。春先、加入者増加によるトラブルでセンタ−が麻痺し、対策はされていたはずです。そもそも、大型センタ−と多数の端末というコンピュウタ−の未来像が分散する小規模PCに時代を明け渡しました。この教訓を携帯はどのように生かすのでしょうか。いわゆる”携帯”が繋がらないとき、PHSは健在でした。これは、加入者が少ないという理由だけでなく、街角の最寄りの中継基地を介して接続する仕組みがインタ−ネットの蜘蛛の巣に近い構造だったからではないでしょうか。 神戸大地震でそうであったように、大地震では電柱、電話線は寸断されます。神戸大地震の時は”携帯”だけは繋がったと聞きます。加入者の増大した今回は、麻痺しました。この点については、十分な検討が必要に思います。 瓦礫の下の生存者救出や、救援設備の有効的な配置にはなくてはならない情報端末として活躍できる整備が求められます。私たちは、今後そのような商品を育てて行く必要があります。皆様のご意見はいかがでしょうか。 |