白山神社の芝馬祭2001


2001年9月17日(月)愛知県一宮市浅野

 旧暦の7、8、9月は秋。8月は中秋です。月の初は朔(新月)。月が欠けてしまいます。
 旧暦8月1日は「八朔」といいます。 早稲米の初穂を刈って神にささげ、近づく台風の季節の無事を祈りました。 八朔の行事は、かって日本全国で行われていたのですが、 今でも八朔の日に行われている浅野白山神社芝馬祭を紹介します。



一の鳥居
二の鳥居
境内
芝馬
藤つる
胴体
目玉
くつわ
珍ちん
しっぽ
曵き馬
ワッショイ
町内
馬流し

 弘安(こうあん)4年(1281)、北九州に来襲した蒙古軍を迎え撃つため、 当地からも多数の兵士・軍馬が出征しました。特にこの地方から徴集された軍馬は抜群の功績を立てたといわれます。 突然起こった暴風によって蒙古の軍船は漂没し、勝利を納めました。これを祝って芝草で 神馬(しんめ)を作り、芝馬祭を始めたと伝わる。
 今でも残る「八朔」の行事として貴重であり、県無形文化財になっています。 神馬は竜神でないかと思っていましたが、実際拝見して、確かに馬でした。この地方には、雨乞い のため神社に献馬する風習が多くありました。馬塔として各地の祭礼に残っています。 この祭を拝見し、この地方では農耕馬と人の関わりがいかに深いものであったか、再認識いたしました。 貴重なこの祭が、今後も皆様によって伝承されていくことを祈念いたします。


菊理媛と白山信仰



2001.8.14
by Kon
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