大神(おほみわ)神社


一宮市花池二丁目

旧社地は古宮。北の古宮公園の位置にあった。

明治3年現在地に再建。

祭神、大物主神

当社は大和国大神神社の分祀されたものである。

大神神社は大三輪氏の氏神である。

大和大神神社は常陸国から豊後国まで六十余ヶ所の関連地をもつ。

字名は三輪、大神、美和、三和、弥和、大御和なのであるが

当地は大神神社美和郷にあたる。

大和大三輪氏と地方豪族との融合で美和氏が誕生したのであろうか。



境内地はひろく、保育園の一行に出会う。

カメラにポ−ズをしてくれた。



尾張志に熱田庄宮地花池三明神とある。

熱田社の荘園であった名残からか

毎年、旧暦七月七日に宮地村から素麺、花池村から蓮を熱田社に奉納。

往古、この一帯は沼地であり、蓮池、華池から花池となったと言われる。

この近くに戸塚という地名がある。

日本武尊が剣を磨いたとして砥塚と呼ばれる石群がある。

古墳の石室の名残ではなかろうか。



南に神宮寺、薬師寺がある。

江戸時代”いせや寺”と呼ばれ、

伊勢の神宮への初穂料を取りまとめる所であった。



花池の西に大和町苅安賀がある。

天正12年、小牧.長久手の戦いの折り

織田方により苅安賀城主、浅井田宮丸は包囲され

苅安賀方のシンボルであった大神神社も火を放たれた。

これにより、御神体、神宝は一宮真清田神社に仮遷宮された。

明治8年10月10日、当地に正遷宮。



拝殿のガラスの小窓よりコピ−の社伝書を一枚頂いた。

大神神社と真清田神社は相殿として一宮とされたと記されていた。

興味のわく一文である。



年越しの儀

12月31日

大篝火を焚き、お神酒、甘酒、蜜柑、菓子を振る舞う。

薬師寺で108の除夜の鐘を突く。


湯の花祭

11月中旬

しめ縄を張った斎場に葦の蓋をした大釜を四基用意。

新藁でお湯を沸かし、氏子総代がもつ”おんぼろ”に

各釜から三杯ずつ桧の柄杓で湯を注ぎ、神前に供える。

その後、参列者全員がこの湯を飲み直会に移る。

残った湯は、氏子が家庭に持ち帰る。

2000.5.22
by Kon