美濃路東枇杷島
名古屋市西区名西、押切


 名鉄本線の特急は、名古屋、国府宮、一宮、岐阜と停まる。

 美濃路の東枇杷島あたりを散策するには、急行の栄生駅か普通の東枇杷島駅を利用する。特急をやり過ごし、15分置き程に来る電車に乗る。今日は急行だったので栄生で降りた。

 栄生の改札を出ると、そこは大通り。北へ向かう。枇杷島スポーツセンターの 案内板をたどる。スポーツセンターは国道22号の交差点、北西の角の大きなビル。その前を更に進んで、最初の信号が美濃路の筋である。

 信号から東の通りは、今日は歩行者天国となる。旧道なので、それほど広くないのだが、先に提灯や屋台が見える。八坂神社に電話をして確かめてはいたのだが、 祭りの景色を見つけて安心をする。それほどに、名古屋の町は、一本筋が違うと別世界といった風情である。
八坂神社の幟が立つ入り口は、祭りでないと見落としそうな程だ。

「八坂さんは子供の神様でね。通りより奥まった広場が子供の遊び場にしてあるのよ。通行する武家さんにそそうがあってはいけないのでね。時代の知恵なのよ」と地元の方が説明してくれた。





東に拝殿、西に本殿。八坂社は東向きである。街道からは、境内の横脇に入ることになる。八坂社の奥に、祠が三つ並ぶ先祖神の一角が設けてある。きょうは、その前の灯篭にも火が灯る。



5時頃、提灯の準備は終わっていた。


2004.5.15 by Kon