名古屋市中川区富田地区
戸田



 名古屋駅でJR関西線にのり、八田、春田、蟹江と駅はあるが、庄内川を渡って春田で降りる。そこは戸田一之割。15分くらいだろうか。

 名古屋駅で近鉄に乗れば、米野、黄金、烏森、八田、伏野、戸田。ここで降りると五之割。戸田川はすぐ東にある。
 地図を開いてみるとわかるのだが、東の新川、西の福田川はまっすぐなのに、戸田川は 蛇行が著しい。新川も福田川も開削されたもの。蛇行に沿って下って行くと、戸田緑地公園に行ける。


 この地区では、常盤醸造の初代伊兵衛が明和八年(1771年)に味りんの醸造を手がけている。醸造の歴史が古いのは、「富田」の名からも分かるように、近隣の新田開発で良質な米が豊富にあり、かっての木曽川の痕跡から涌き出る伏流水を利用できたためである。原料、製品の輸送路として戸田川が利用された。

町の中央の旧道に常盤酒造がある。

2004.9.8 by Kon