炉畑遺跡 (縄文時代)

岐阜県各務原市鵜沼三ツ池町


県道江南関線は愛岐大橋で木曽川を渡り、各務原飛行場の東端を走る。

遺跡は飛行場の反対側の畑の中にある。

このあたりの畑土は真っ黒である。

この一帯、各務原台地の特徴である。

竪穴住居群。

南側に流れる小川の周りにムラは形成されたと見られる。

昭和43〜46年,5次にわたる発掘調査が行われた。

縄文時代中期(4000〜5000年前)のムラと推定された。

竪穴住居10件、土器棺墓3基が確認されているが

遺跡全体の一部にすぎないと見られる。


この遺跡出土の土器は木曽川流域を中心とする咲畑式土器である。

そのほか、西日本の里木式土器、東日本の加曾利E式土器も出土。

この時代の文化的交流の様子が推測される。

咲畑式土器


遠く150km離れた長野県和田峠の黒曜石で作られた石器もあります。

(各務原市教育委員会文化課発行炉畑遺跡より)



発掘資料は各務原市図書館3F埋蔵文化財調査センタ−で撮影。



2000.6.10
by Kon