垂井まつり子供歌舞伎奉芸


 相川の川原で鯉を泳がせている風が八重垣神社にもやってくる。山車の軒先 の榊がゆれる。
 12時5分より神社前の広場で奉納歌舞伎がはじまる。 三輌あるのだが、真中の西町攀鱗閣より始まる。毎年順序は変わるようだ。  舞台袖の青年が木を入れる。三番叟が舞われる。


 つづいて、「御所桜三段目」の上演。一声聞いて感服。なかなかの物です。
 垂井の山車の写真は、以前拝見したことがあった。何かちょっと 重そうと感じていた。しかし、今日納得した。妖艶ともいえるこの子供歌舞伎が上演 されて、初めて山車全体が安定する。贅を尽くして飾り立てた先人の心の中 が読めたような気がした。それ程までにこの歌舞伎はあでやかである。


2003.5.3 by Kon