土木はシビル



Military=軍に対して、シビルはCivil=市民、文人。
技術と呼ばれるものの多くが軍事技術から生まれました。その技術を民生に
活かすのがシビルエンジニアリング。そこから、機械工学、電気工学、化学
工学とそれぞれ分化し、残ったものすべてをシビルエンジニアリング=土木工
学が受け持ちます。日本では、更に建築工学が分化しています。農業に関する
ものが農業土木として分化しています。
道路、鉄道、河川、港湾、空港と社会のインフラを整備するのが土木工学です。
私は大学で構造工学を学びました。橋の工学です。コンサルタント勤務の後、
個人で仕事を始めました。もう20年になります。今で言うSOHO
(Small Office Home Office)です。パソコンを買うにも、
ソフトを買うにも100万円単位の投資が必要でした、今が夢のように思えます。
フリ−ソフトのjwcadとgif animationでこんなことが出来るのです。

”愛染橋”という歌があります。
 ..微笑んで渡れば、恋がかなう。うつむけばそれきり、戸惑い橋......
どんな小さな橋にも、完成するまでにドラマがあります。私はそれが好きです。

設計は予備設計、詳細設計の2段階で行うのが一般的です。計算はもちろん、図面
も今ではすべてパソコンで行います。手書きの図面は体力仕事でした。CADは
ありがたい。まだ背番号つけて現役でいられます。自分で線が引けなくなったら、
すべてを終わりにしようと思っています。橋にこだわって20年、あと10年
プレ−できるかな。

                                      1998/12/13   A.Kon