東之宮古墳


 木曽川が尾張平野に流れ出る口に国宝犬山城がある。 対岸は岐阜県鵜沼鵜沼市。犬山橋が結ぶ。 犬山橋の南岸の小高い山。これが白山平(標高145)である。 成田山名古屋別院が昭和28年開山されている。 写真の名鉄グランドホテル(茶色ビル)の左手の山の中腹、白いのが成田山。

この白山平の山頂が古墳である。

東之宮古墳
全長78m、後方辺長47m、高さ8m。 竪穴式石室は、凝灰岩.チャ−トによる割石組み であり側壁四面ベンガラ塗り。 墳丘には河原石が散乱、葺石であったと推定される。昭和50年国史跡指定
昭和48年盗掘のため緊急調査、以下を出土。
三角縁神獣鏡5面
方格規矩鏡1面
三獣鏡1面
四獣鏡4面
石正合子(ごうす)2個
碧玉製腕輪4個
勾玉3個
管玉230個
鉄製剣.槍 20口
大刀7口
鉄製斧6個
鉄製鏃5個
針3本
4世紀後半の古墳と考えられる。


この白山平山麗には妙感寺古墳があり、
横穴式石室が露出する大平山1号.2号墳も存在する。

消失したが、下記を含め数基の後期古墳があった。
甲塚古墳(70m)
左近塚(27m円墳、円筒埴輪出土)


2000.8.15
by Kon