99’夏 岡崎花火 1999.8.7(土)


尾張平野の夏は暑い。蒸し暑い。

学生時代、半年入院していたことがある。

退院して夏を迎え,信州松本の友人を訪ねた。

松本は盛夏でも夕暮れには秋を思わせる清涼が訪れる。

とうとう帰りそびれ、半月居候をしてしまった。

1998年夏 矢田川花火 撮影 長井 洋

そんな尾張平野に夏の花火は欠かせない。

7月の終りころから各地で夏祭花火大会が催される。

愛知県は尾張と三河とから成る。

少し風土や人柄も異にする。

三河の歴史の中心は岡崎である。

この岡崎市の花火大会は盛大と聞く。

祭りは,地元の方と一緒に見るのが一番。

国府宮祭り同好会の御縁で地元のKenさんに

名鉄岡崎グランドホテル5F、特設ル−フガ−デンを手配して頂き、

2時間半のペ−ジェントを堪能した。

Kenさんの顔なじみの方からビ−ルと”えびせん”の差し入れまで頂いた。

当日台風8号の接近で天候を心配したのですが、

台風は熱帯低気圧になり夕焼けで祭りの宵を迎えた。

やはり、岡崎の花火は盛大である。

名古屋駅から浴衣の女性も車内にちらほら、知立駅でどっと乗客が増える。

東岡崎駅の手前、乙川を渡る車窓から河原に陣取った人だかりを目にする。

駅で合流した四人は、人混みをかき分け乙川を渡る。

国道一号を越え、会場の名鉄グランドホテルにたどり着く。

この場所からは、岡崎城が真正面。

矢作川の河原で打ち上げる大尺の花火が城の後ろに見える。

ド−ンという音の響きが光より少し遅れて伝わる。

その音が距離と花火の規模を物語る。

ここからは、お城の下の仕掛け花火は見えないが、

ビルのシルエットの向うに光と煙が見える。

風に乗って、ワ−という歓声が流れてくる。

一つ終わるごとに周りからも拍手がおこる。

”のろし”から発展した花火。手筒花火とかを経て、

こんな日本の花火となった。

最初に楽しんだのは家康さんだとか。

”玉屋”、”鍵屋”は隅田川。

鍵屋は玉屋の暖簾分け。江戸300年で職人芸がうまれた。

江戸の花火は赤の一色とか。

8月8日付朝日新聞朝刊三河版。

「岡崎市の中心街を流れる乙川と矢作川河畔で7日、花火大会が開かれた。 打上げ花火が約2万発あがるなど、県内最大規模。 夜空を彩る花火を前に、色とりどりの浴衣 姿の女性や家族連れなどでごった返した。

花火大会で、5日から始まった「岡崎 観光夏まつり」は最高潮を迎える。」

この年の「岡崎 観光夏まつり」観客総数は約41万人。

岡崎夏まつり問い合わせ先

岡崎市経済部観光課
    Tel 0564-23-6217 (ダイアルイン)
   URL http://www.city.okazaki.aichi.jp

1999/8/7

A.Kon

e-mail akon3jp@yahoo.co.jp URL http://akon.sakura.ne.jp/trv/


花火情報サイト

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花火大会 Best100 http://www.japan-fireworks.com/news/best100.html
諏訪の花火写真館 http://www.gochomuseum.net/hanabi/