正保5年(1648)大垣城下町の総氏神であった八幡神社が再建
整備されたおり、大垣藩主から拝領した3輌の山車と城下町10ヵ町が造った10
輌の山車を曳き回したのが大垣祭の始まり。現在は11輌の山車が雅やかな時代絵巻を繰り
広げる。5月14、15日が祭礼であったが、近年は5月15日までの15日に
近い土・日曜日に行われる。 藩主拝領の3輌は神楽山車(本町・中町・新町) 大黒山車(魚屋町・竹島町・俵町) 恵比須山車(船町・伝馬町・岐阜町・宮町)で、一年ごとの交代制でそれぞれの当番町 が引き回す。神楽山車は引き回しの先頭を務める。大黒山車の当番に当たった町内では 大黒様の使いであるネズミを一年殺してはいけない。長年の仕来たりや伝統が受け継がれている。 城下町10輌のうち、相生(本町)、菅原(新町)、 鯰(魚屋町)、 榊(竹島町)、玉の井(船町)、愛宕(岐阜町) 、猩々(宮町)の7輌が現在引き回される。 |
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恵比須山車 藩主拝領3輌の内の一輌 船町・伝馬町・岐阜町・宮町 の四町が年番で引き回す。 恵比須は、左甚五郎作と伝わる。 |
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山車は二層で正面と両脇に千匹の猿の彫刻があり、一匹も同じ様相がない。 見送りは手刺繍。和田能玉氏描く「白沢怪」と窪田華堂氏の筆になる賛。 大床板を突き出し大酒壷を置き、狸々(しょうじょう)が壷に顔を突っ込み酔って紅顔となる。たちまち獅子に変り、大酒壷は割れて大輪の牡丹の花が咲き乱れ、獅子がこれにたわむれ舞い狂う。からくり芸の筋立てである。 戦災で焼失したが、平成13年3月、56年ぶりに見事に再建された。 |
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今年、2003年は5月10、11日が祭りでした。5月3日 、宮町の町内引き回しが終わり、山倉に向かう途中に 出会いました。偶然でしたがラッキ−でした。 |