眺望
上り詰めた拝殿脇で海を眺めた。
岬の西に駿河湾が広がる。
「あれが御前崎」。「あれが日本平なのか」。
沼津市歴史民俗資料館展示写真より転載
毎年4月4日、大瀬神社の大祭が行われる。
駿河湾沿岸各港より、杉の葉、大漁旗で飾り立てた漁船が出航し、
ならいの風の吹くなか大小100隻余りの船が大瀬神社参拝に集まる。
拝殿の手すりには赤い手綱のようなものがかけてある。漁師の赤褌だ。
駿河湾にフカが多くいた頃、漁師は長い赤褌を身に付けて海ヘ入った。
以来、漁師は安全祈願に赤褌を大瀬神社に捧げる。
漁船の進水式
沼津市歴史民俗資料館展示写真より転載
by Kon