国府宮裸祭 湯けむり
2008年 2月19日火曜日(旧暦1月13日)



 毎年のことだが、楼門前で神男の渦は迷走する。手桶衆が巻く水で進路を切り開く。 裸衆に打ちつけられた水は、蒸気となって天に上る。


 9500人の下帯姿の男たちがもみ合い、13万人の見物客が詰め掛けたこの祭礼も、今年は無事終了した。

 稲沢市の姉妹都市ギリシャ・オリンピア市の市長、市議会議長ら一行がこの「はだか祭」を見物した。近代オリンピックの国の人に、この祭りがどんな風景として映ったのだろう。

 裸男として参加すると、こんなおもしろい祭りは他にない。命がけの鬼ごっこ。体を張った「おしくらまんじゅう」。
 神輿や花火といった何の道具立てもなく、9500人もの男達が熱狂する祭礼を他に知らない。



by Kon