信号待ち
国府宮裸祭 信号待ち
2008年 2月19日火曜日(旧暦1月13日)


 西から国府宮に向うと、必ずこの小沢西交差点を通る。北に稲葉宿の旧街道筋があり、平行した南の「大正通り」がまっすぐ西に伸びている。だから、車は一方通行。旧家は、北に玄関を構え南に裏口を持つ。
 バスも、往きと帰りでは停車所が違う。ずっと昔からそうだから、不便を感じたことはない。

 この信号交差点から二本の道は「中大通り」となって東に向う。 通称「イチョウ通り」は、裸集団の花道である。


 快晴、微風。気温10度。今年も穏やかな日和。とはいえ、冬の真っ盛り。太陽はありがたい。

 信号で脚止めを食らえば、自然に日だまりに裸の集団ができる。


 国分寺跡に位置する矢合地区は植木の産地。裸祭りが尾張国府由来の祭りなら、国分寺の氏子は祭り発祥の時からの参加者ということになる。
 神男が参道に飛び出し、無事儺追殿に帰還するまで拝殿で榊が打ち振るわれる。その榊を奉納するのが矢合地区の伝統である。この「矢合地区」の裸集団は「榊」を掲げて参上する。

 もう4時に近いのだろうか、「俺達が到着しなければ、祭は始まらないよ」。矢合地区の男衆には、千年の歴史の風格がある。



by Kon