祭りの後の静けさの中を


日の暮れた参道を男達に混じり

僕も家路につく。

振り返って見る楼門は

いつもの様に

祭りの後の静けさの中に立ち尽くす。



10年前

頭からびっしょり被った水はきつかった。

途中、下帯にくくり付けた5円玉2つを

道行く人に10円玉に替えてもらい

家に電話した。

ヒ−タ−のきいた迎えの車に入った時

右足が痙攣を起こした。


今年は暖かい、風もない。

仲間との待ち合わせの場所も

神社の近くである。



3年前

僕のリンク依頼の縁で

まつきちさんと巡り合った。


僕は中学、高校と剣道をしてた。

大学は茶道部に籍を置いた。

あまり行儀の良くない部員であったが

男の少ない茶道部では

秋の野点の席の設営には

いつも僕の出番が回ってきた。


茶の席は

一期一会である。

身分も貧富も賢愚もない、

茶室に集った者達が

かすかに湯の沸く音の中

一時を過す。

亭主は床の間に

こころばかりの季節の花を活ける。

この席は

またの機会があるかもしれない、

ないかもしれない。


季節の花が巡って来るように

この祭りも巡ってくる。

僕は3年、一期一会の亭主を努めた。

去年の席の名は

「国府宮祭り同好会」

今年の席の名は

「国府宮同好会」

3年前の席は名すらない。



これが今年のメンバ−。

カメラを構えたながいさんの

60の祝いの赤い布を

僕は首に巻いて参道を駆け抜けた。

席が終われば

また、

それぞれの季節が巡る。

この一期一会を

僕は「祭り」と呼ぶ。



2001.2.5

by Kon