六十を超えて written by 健
ふとした切っ掛けから60歳を超えて、始めて国府宮裸祭りに裸男として参加しました。
当日は数日来降り積もった雪が青空のもと燦燦と輝き、素晴らしい祭りを予感させてい
ました。神男OBのM氏の肝煎で地元K氏宅のお宿から出して頂く事となり朝11時過ぎ訪問、
ここで2時間ほど酒肴を頂きながら地元の方々と歓談。
午後1時 順にお風呂で身を清め1反の白晒しで褌を締めてもらい準備完了。
午後1時半 裸になって大勢の裸男と共に出発。 皆と共に笹を奉持して町々を練り歩く。
寒さも忘れてワッショイワッショイと掛け声も勇ましく、沢山の裸男に混じって一の鳥居から
楼門へと参道を進むのはまさに爽快でありました。全ての笹の奉納が終わるといよいよ手桶隊
の登場、遠慮会釈無く鉄砲水の様に水を我々裸男に浴びせ掛けるなか、じっと耐えて待つうち
何処からとも無く神男が裸男の群れの中に…・・。
姿の見えない神男をめざし揉み合いを繰り返すこと1時間、手桶で掛けられる水と雪解けのぬ
かるみで泥んこになって必死に犇めき合うが中々神男に近づけず、とこうするうち神男は楼門
をくぐり儺負殿へ。
戦い終わり参道を引き上げる裸男たちに混じって押し寄せる寒さに耐えながら神男にタッチ
出来なかったものの祭りに参加したと云う達成感と充実感に浸りつつ宿に戻ったのでありまし
た。矢張り祭りは参加してこそ面白さが判ると思い知った1日でありました。そしてお世話に
なった神男OBのM氏、お宿のK氏及び関係者の皆さんへの感謝の気持ちと楽しく過ごした思い
出を胸一杯に帰路に就いたのでありました。 2000.2.17 (愛知県在住)
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呉服屋かなもりで足袋のサイズ合せ
おやどの若衆と
村松Jr.と