美濃路 六角堂
旧街道の面影を残す町並み。
ここは、長光寺の門前町であったろうか。
往時は人の行き交いも多く、
門前の”左京都、右岐阜”とある石標に
それが忍ばれる。
長光寺は六角堂と呼ばれる。
六角形の地蔵堂には鋳鉄製の地蔵が納められている。
もう忘れられた物語であるが、
かって、この地には鉄を作る技術を携えた人が渡来した。
この近くの古い神社にはその名残がある。
湯の花神事とよばれるものです。
湯とは鉄の溶かしたものとする説である。
尾張地方には鋳物地蔵は数多くある。
ここのお地蔵さんは国難には汗をかいて知らせるといわれる。
それは精巧で緻密な鋳物だけが持つ特性である。
2000.7.16
by Kon