数値地図2500(空間データ基盤)は国土地理院発行1/2500地図を数値化して公開されています。
閲覧サイトからダウンロウドできます。 当社の場合は、愛知県稲沢市なのですが、稲沢市でダウンロードすると以下のようなファイルが一括入手できます。ファイルの内容はTXTファイルなので「メモ帳」で確認できます。当市の場合全部で29のホルダーになっています。
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ARCデータは連続線として以下のようなtxtデーターです。 ファイルヘッダーにつづき、アークIDレコード (図式分類コード、線種タグ(アークは“0”)、個別番号、レコードの数)と点XYデーターのブロックが続く形式です。
┌─┬──────┬───────┬─────────────┬────────────┐ │分│図式分類 │ 項 目 │ データ取得基準 │ 付加する属性情報 │ │類│コード │ │ │ │ ├─┼───┬──┼───────┼─────────────┼────────────┤ │ │L11│01│都府県界 │1)図上表示された境界線を│ │ │行│ ├──┼───────┤ 取得 │ │ │ │ │03│郡市・東京都の│2)境界未定部は仮境界線で│ │ │政│ │ │区界 │ 分割し、これを取得 │ │ │ │ ├──┼───────┤ │ │ │区│ │04│町村・指定都市│ │ │ │ │ │ │の区界 │ │ │ │域│ ├──┼───────┤ │ │ │ │ │06│大字・町丁目界│ │ │ ├─┼───┼──┼───────┼─────―───────┼────────────┤ │ │L11│08│都府県界 │1)住居表示整備済区域にお│ │ │街│ │ │郡市・東京都の│ いて街区界を取得 │ │ │ │ │ │区界 │2)住居表示未整備区域のう│ │ │ │ │ │町村・指定都市│ ち、街区の区分が必要な│ │ │区│ │ │の区界 │ 地域においては見かけ上│ │ │ │ │ │大字・町丁目界│ の街区界を取得 │ │ ├─┼───┼──┼───────┼─────―───────┼────────────┤ │ │L23│00│鉄道 │1)普通鉄道、路面の鉄道、│1)鉄道路線名 │ │交│ │ │ │ 特殊軌道のうちモノレー│ │ │ │ │ │ │ ル及び鋼索鉄道、索道の│ │ │ │ │ │ │ うち旅客扱いをする空中│ │ │通│ │ │ │ ケーブルについて鉄道敷│ │ │ │ │ │ │ 内の線路を1本の線とし│ │ │ │ │ │ │ て取得 │ │ │施├───┼──┼───────┼──―──────────┼────────────┤ │ │L21│10│道路線 │1)図上表示された真幅道路│1)道路の名称(「○○○│ │ │ │ │ │ のうち、幅員おおむね3│ 通り」のような愛称名│ │設│ │ │ │ メートル以上の道路を線│ や国道の路線番号等)│ │ │ │ │ │ として取得 │ │ ├─┼───┼──┼───────┼──────―──────┼────────────┤ │ │L62│41│鉄道敷 │1)各項目について敷地界を│ │ │公│ ├──┼───────┤ 取得 │ │ │ │ │42│都市公園 │ │ │ │園│ ├──┼───────┤ │ │ │ │ │43│学校敷地 │ │ │ │等│ ├──┼───────┤ │ │ │ │ │44│神社・寺院境内│ │ │ │場│ ├──┼───────┤ │ │ │ │ │15│墓地 │ │ │ │地│ ├──┼───────┤ │ │ │ │ │00│その他の場地 │ │ │ ├─┼───┼──┼───────┼──────────―──┼────────────┤ │水│L51│01│内水面 │1)図上表示された水涯線を│ │ │ │ │ │ │ 取得 │ │ │部│ ├──┼───────┤2)海域、河川、湖池等の相│ │ │ │ │06│海岸線 │ 互間で連続した箇所は仮│ │ │等│ │ │ │ 境界線を設定し、これを│ │ │等│ │ │ │ 取得 │ │ ├─┼───┼──┼───────┼─―───────────┼────────────┤ │建│L35│00│公共建物 │1)公共建物(別掲)の外周│ │ │ │ │ │ │ を取得 │ │ │物│ │ │ │2)棟割線は取得しない │ │ └─┴───┴──┴───────┴──―──────────┴────────────┘ |
PGNデータは平面領域(ポリゴン)データーです。 そのポリゴンを見て右回りに連続して囲むようにアークを指定する。アークの指定には、アークIDレコードに記述されている個別番号を用いる。アークの座標点列の向きが、この順序と逆の場合には個別番号にマイナスの符号をつけている。一つの町名を塗りつぶす 場合利用できる。
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ATRは属性データーです。 図式分類コード、個別番号、属性数につづき、町名等を記録している。
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PNTは点データーです。 図式分類コード、個別番号、X,Yを記録している。
三角点の属性ATRには、次ぎの11個の属性が記録されている。 3次メッシュ,点コード,点名,地図コード,緯度,経度,等級,座標系,平面直角座標のX,平面直角座標のY,標高 |
NODはネットワークの節点データーです。 ノードの個別番号、ノードレコード、アークの数、 ノードのx座標、y座標を記録している。
ノードレコード ┌─────┬────────────────┬────────────────┐ │ │ 図郭境界での接続・非接続 │ 座標系境界での接続・非接続 │ │ ノード ├────────┬───────┼────────┬───────┤ │ │接続(端点以外)│非接続(端点)│接続(端点以外)│非接続(端点)│ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭内部 │ 0 │ 10 │ 20 │ 30 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭左上角│ 1 │ 11 │ 21 │ 31 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭上辺 │ 2 │ 12 │ 22 │ 32 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭右上角│ 3 │ 13 │ 23 │ 33 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭右辺 │ 4 │ 14 │ 24 │ 34 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭右下角│ 5 │ 15 │ 25 │ 35 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭下辺 │ 6 │ 16 │ 26 │ 36 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭左下角│ 7 │ 17 │ 27 │ 37 │ ├─────┼────────┼───────┼────────┼───────┤ │図郭左辺 │ 8 │ 18 │ 28 │ 38 │ └─────┴────────┴───────┴────────┴───────┘ |
TIEは節点データーの接続(ネットワーク)情報です。 アークの個別番号、始点ノード番号、終点ノード番号を記録している。
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数値地図2500データーをAutoCADLTに変換するにあたり、決めなくてはならない重要なことがある。2Dで扱うか3Dで扱うかということ。純粋2DCADではこの選択肢はないのだが、AutoCADLTは3Dを扱える。GISなら当然3Dが必要条件。これをターゲットにするなら3Dで決まりだろう。 連続線を何で作るか。選択は直線の集合と3Dポリライン。ARCとして作成してあるデータは3Dポリラインのイメージにぴったり。X、Yの2Dポリラインとして入力しておいて、AutoCADLT内部で変換という方法もある。データー処理時間とファイルサイズの問題だが、基本的には最初から3Dとしよう。 Zは当面0を一律入力。X、Y座標値は、図郭左下隅を(0,0)とした相対値 (m)である。公共測量座標ではXは南北方向、Yは東西方向。数学座標のAutoCADLTのためにx、yを入れ替えて割り当てる必要がある。 相対座標は図郭左下隅の緯度経度を調べ公共座標に変換しておくことも必要。データーファイル名から単純計算してもいいだろう。これは後の作業として、まずは処理しない。正確な形状データーを作成すればCAD上で正規の位置に移動すれば簡単な話し。 ARC個別番号は一枚の図面で連番になっている。重複はない。そこで、1つのARC3DPOLYを画層名=個別番号とする新規画層を作りながら送り込む。 ポリゴン情報、属性、結合情報をいかに取り込んでおくかはGISデーターとしては 重要なこと。CAD側のブロックの特性値、画層の線種、線色、線太さ。利用するものは数え切れない程ある。これは利用しながら改良していこう。まずは、画層名=ARC個別番号ということがキーワード。AutoCADLTを使い込んだ者なら解るだろうが。 以上よりファイルから読み取ったデーターを次ぎのように処理する。 変換前データー 変換後データー JavaScriptでは改行コードは¥n。MSwindowsのブラウザはそれで改行している。これをTXTファイルに保存する。おそらく、この過程でMSwindows流の改行コードにしていると推定する。AutoCADLTのScriptはキーボード入力値をファイルで読ませるというもの。「enter」は改行、復帰に対応している。この2つの過程の相性といった所だ。 やってみるのが一番早い。 |
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