川曲(かはわ)神社


愛知県稲沢市生和町北屋敷

祭神は

菊理比売(くくりひめ)命

応神天皇

氏子は社務所を”伊勢屋”と呼ぶ。

江戸末期まで伊勢神宮の”御師”が供二人を伴い

1月から3月まで逗留し

遠く美濃の奥まで御札の配布と初穂料の徴収に出掛けた。



毎年旧暦正月11日に御歩射神事がある。

この神事は

湯の花神事、的射神事、強飯神事からなる。

湯の花神事

大釜(鼎)で湯を沸かし、神前に供える。

この湯を氏子は家庭に持ち帰り無病息災を祈り飲む。

的射(おまと)神事

的の表には鬼の3字、裏には”三つ巴”が書かれる。

神主は山、谷、星と叫び、桑の木の矢を放つ。

強飯神事

お供えした強飯を氏子全員に配る。

古式は、厄男がお供えした強飯の大櫃を担ぎ出し

参拝者が競って掴み取りする神事であった。


2000.4.15
by Kon