見努(みぬま)神社


延喜式神明帳の尾張国中嶋郡の見努神社は

所在不明である。

祭神は水門神速秋津彦命との説あり。

所在地は下記の説がある。

稲沢市込野村八龍社

稲沢市平野天神社


尾張特選神名牒

今按見努は水沼にて今の平沼村天神社之ならん

又込野村八龍社ともいへ共に近き処なり

込野村八龍社

現在の稲沢市込野の八龍社

込野は”こみの”と読む。

尾張地名考

村民白、比村他村と替りて居、屋敷の地面は外田畑より

直高三尺も低し。村中みなしかり。

是は昔下方の不毛地を集落として登穀地を外田とせし物ぞとなり

故に浸沼(こみぬ)と呼也。

八龍社の森。西から望む。

八龍社の東の敷地には開連寺がある。

そして、その東には大矢の神明社がある。

道を隔てて南に手白社。

神仏習合、そして神仏分離の歴史の流れを考えると

八龍社と開連寺はもとは一つの神社であったことは推測可能であろう。

今は町境で分離しているが、手白社も含めた一社を想像すれば

かなり大きな境内地となる。

氏子の方に口伝などお伺いしたいものである。

2000.5.20
by Kon