川島(かわしま)神社
愛知県江南市宮田町四ツ谷
旧堤防道路沿いに一の鳥居がある。
参道途中を用水が流れる。
生育する稲田のための命の水である。
往古、水は沼地をたおやかに流れたのであろう。
コンクリ−トで固められた水路の中を轟々と下る。
かって、八股の大蛇と喩えられた川の流れは
巨大な青竜のうねりのような様相である。
参道詰めの三の鳥居
祭神は水波賣神
木曽川は400年程の時間て現在の大河にされた。
それ以前、洪水のたびに流れを変えた。したがって
延喜式神名帳の尾張国葉栗郡川島神社には諸説はある。
本殿横には他にみられない程の大きさの拝殿。
拝殿といっていいのだろうか。
見上げる天井の細工は舟大工の技を思わせる。
旧堤防道路の上からながめた用水と水田。
稲穂の上を時折、夏の風がつわたる。
森の向こうが堤防である。
小牧の飛行場を飛びたったジェット機は
岐阜金華山の上空まで飛来し方向を変える
東の空へ上昇する機体。
ジェット機のように華やかではないが
この水路や堤防を築いた技術は
わたし達の生活を守る知恵の所産であることを
わすれないで下さい。
2000.7.29
by Kon