針名(はりな)神社
名古屋市天白区天白町平針
祭神は尾治針名根連命
尾治針名根連は尾張根命の子
名古屋市の天白区は明治39年の
平針村、植田村、弥富村、島野村の合併により
天白村となったことより今日に至る。
この地区を流れる川の下流方に”天白社”があった。
この祭神,天白神は洪水から田畑を守った神と言われる。
拝殿脇の石碑
慶長年間、部落と共に、約八百米北西の元郷より遷座
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元郷は現在の”郷の島”。
天白川は此れを取り巻くように大きく迂回している。
ここより1.5m西、天白川と植田川の合流点には
植田八幡社があり、前方後円墳と言われた。
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天白区に島田という地があり、往古”嶋つ田”と呼ばれ
嶋田臣と称された氏族がいたが
尾張氏により海部郡の方へ駆逐されたとの伝えがある。
以上
”古代尾張氏の足跡と尾張国の式内社”より
(愛知の神社をたずねる会、加藤宏 S63年6月)
出張で地下鉄赤池で降車した。帰りは平針まで1区歩いてみた。
平針の電車道から南の坂を登ると住宅地に隣接し神社はあった。
鳥居からの坂を登りながら鳥の声を聞く。
宅地化の波のなか、神社はこんな環境を保ってくれる。
参拝を終え帰り道。
「平針の駅はどちらですか?」
「私もちょうど行くところです。」
15分程、自転車を引いたご婦人と同道する。
「国府宮のはだか祭りの歴史を調べてまして、針名さんに興味がわきましてね」
「私の姉が稲沢にいまして、毎年参拝しますよ。」
そんな会話をさせて頂き、15分は苦になりませんでした。
2000.4.6
by Kon