布智(ふち)神社


愛知県中島郡祖父江町大字本甲

参道の脇には御神木の椎の木。

昔、椎をはじめ松、杉の昼なを暗き森であった。

伊勢湾台風のとき大木はことごとく倒れ、椎、楠が残った。

参道の西脇には竹林。

その奥に、こんもりした丘。

周溝を巡らした古墳と推定されている。

元宮山といわれ、白い蛇の聖地と伝えられる。

この丘の北に西からの参道がある。

参道脇の竜

祭神は軻具突智(あぐつち)命

当社は古来、淵天神、淵森天神、淵森明神と称され

江戸時代は火神社とされたが昭和18年布智神社と改名された。

往古、日光川が決壊しそうになると大雨の中、

火の玉となって飛び回り堤防を守護したと伝えられる。

宝暦年間の木曽三川の治水の折り、薩摩藩もここに祈願に訪れている。

2000.6.16
by Kon