携帯電話2000.11.28


 

1994年10月
 

 1994年10月に携帯電話を手にした。契約先はIDO。費用80000円であった。
契約費用36100円
端末 43900円
 この時、半年程出向することになり、個人通話用に必要とした。 1997年7月に端末をデジタルに変更した。旧器はIDOプラザに出向き解約手続きをした。 光通信のお薦めで変えたのだが、端末機種は502G。この時費用は0円であった。
 僕は最近仕事で出掛けることは少なくなった。連絡や打ち合わせはe-mailがほとんどだし、 図面や計算書もCADデ−タ−やEXCELデ−タ−を添付ファイルで送ってしまう。便利な 環境に感謝している。車の移動中に事務所のスタッフに指示を伝える。あるいは客先から 電話入ってないか確認する。こんな時は携帯が便利なんだけど、それも少なくなった。  最近、電話は何か緊急でないと使わない。仕事をしていて電話口に呼び出されるのは あまりいい気がしない。ましてやセ−ルスの勧誘電話などであると腹が立つ。 「至急のいいお話ならメ−ルしといてください」と言って電話を切る。自分がそうだから こちらも極力e-mailにする。
 e-mailは記録としても残る。最近ISOとかで業務連絡記録が 書類として保管が必須となっているようだが、電話の会話をいちいち議事録に手書きで残す、 まさかそんなシステム採用している会社はあるまい。もしそうなら仕事がはかどらないと思う。 ISOを取得した会社で電話がかってくるのはどうかと思う。
 携帯にも文字メ−ルが出来、e-mailも出来るみたい。まだ携帯がめずらしかった頃、 列車内で携帯が鳴るのもま−許せたが、文字メ−ルができて車内で音声通話なんて、 白い目でしか見られないんじゃないかと思う。

 

i-modeて何?
 

 僕はIODだからNTTとはご縁がないがi−modeて何だろう。
iモード電話機だけで音声通話はもちろん、インターネットのサイトが見れる。 iモード対応のサイト利用により銀行口座の残高照会・振込をはじめ、レストランガイド、 タウンページなどの豊富はサ−ビスが利用できる。 99年2月にサービスを開始してから1年余りで加入台数は500万台の大台に乗ったとか。
 i−modeのiはinternetのiだろうからインタ−ネットの基本から見てみようと 少し調べてみた。
 端末の構造は携帯電話機自体に簡易ブラウザ(閲覧ソフト)を内臓しているという事か。 i-mode端末はインターネットのサイトに繋がるが、一旦iモードセンターを経由する。 i-mode端末とiモードセンターはドコモの独自プロトコルで接続される。端末の固体識別 は発信者番号(加入者番号)等で認識している。iモードセンターはインターネットのTCP/IP と呼ばれるプロトコルでWWWに繋がっていますのでIPアドレスを持っているがi-mode端末 はWWWの一員ではないのでIPアドレスはない。
 パソコンでサイトを見ている場合、プロバイダ−から一時的にパソコンに はIPアドレスが割り当てられている。回線で繋がっている間はパソコンもWWWの一員となる。 ソフトを用意しておけばハ−ドディスクの中身を閲覧してもらうこともできる。 i-mode端末ではこれは出来ない。見るだけのインタ−ネット利用はこれでいいんだろう。 ただし画面が小さいのでi-mode対応サイトしか見えない。 メニューにはないものの、アドレスを入力すれば閲覧出来るホームページの数は約7,000に上る そうだ。
 パソコンの場合のプロバイダ−の役目をiモードセンターがしていて、擬似的にe-mailの送受信が可能ということなのでしょう。ここからインタ−ネット人口が増えることになる。いいこと だろう。 もうひとつ、i-modeはパケット通信なので、接続時間ではなく、送受信したデータの量で課金 される。常時接続しておいても通信しなければ課金されないらしい。この辺は使ってないので よくわからないが。

 

IDOの場合は?
 

 2000年10月にDDIとIDO、KDDが三社合弁し、KDDIとなった。従来二つの「EZ」サービスは 「EZ Web」として統合された。新方式携帯電話サービス「cdma One」の端末を使う事でネット 接続や電子メール送受信などのサービスを利用出来る。通信速度が毎秒14.4Kbitとi-modeの 1.5倍速く、オプションで、6.7倍の高速サービスも受けられる。高い音質も特徴。 欧米を中心に世界標準化が進みつつある「WAP(ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル)」 を採用しているため米ABCのニュースなど8つの海外コンテンツが見られる。

 

J-フォンは?
 

 J-フォン9社が99年12月「J-スカイ」サービスを始めた。インターネット接続の「J-スカイウェブ」 と電子メール送受信の「J-スカイウォーカー」の二本立てにしたのが他社にはない特徴だ。 サービス開始とともに、他社に先駆けてシャープ製のカラー対応端末を発表。 J-スカイウォーカーは新データ伝送システムの採用で、一度に全角3,000文字に相当する 「ロングEメール」の送受信が可能になる。携帯電話の契約を交わした上で、インターネット 接続サービスへの加入が必要になる。

 

次世代携帯電話では?
 

 世界無線通信主管庁会議(WARC−92)で分配された2GHz帯を使用し、 世界中どこでも共通端末で利用可能な次世代移動通信システム「IMT−2000」 を目指しITU(国際電気通信連合)により、周波数と技術規格の統一作業が行われた。 IMT-2000とは「2000年に2000M(2G)Hz帯の周波数で,2000k(=2M)ビット/秒の通信速度 を持つ移動体通信サービスを実現する」という意味である。
デジタル携帯電話技術は、主に無線アクセス方式でTDMAとCDMAの2種に分かれる。
TDMA(Time Division Multiple Access=時分割多重接続方式)
欧州標準のGSM規格や、日本が開発した現行のPDC規格。東南アジアなど世界80カ国以上 が採用している。これまでの主流であったが増加する加入者の処理に限界。
CDMA(Code Division Mutiple Access=符号分割多重接続方式)
飛躍的なチャンネル拡大、高品質なデータ伝送が可能などの特徴がある。 すでに米国や香港、韓国の一部事業者が実用化していた。日本ではDDIが98年4月から、 IDOも99年4月にサービスを開始していた。
次世代携帯電話の無線アクセス方式はCDMA(code division multiple access)でほぼ決着した。 「IMT−2000」のサービスを開始予定
NTTドコモ
2001年5月末に東京23区と川崎・横浜地区でサービスを開始。
2001年12月ごろ東海,関西。
2002年4月まで残る地域。
CDMA方式を基盤にした広帯域CDMA(W−CDMA)方式で参入。
J-フォン
2001年12月に東京,東海,関西。
2002年10月ごろまでに残る地域。
CDMA方式を基盤にした広帯域CDMA(W−CDMA)方式で参入。
KDDIグループ
2002年9月のサービス開始を予定している。
現行のcdmaOneの流れをくむMC-CDMA(旧称:cdma2000)方式で参入。

 

現行と次世代携帯電話の交代はどうするの?
 

 現在の移動体電話の加入者数は約5795万人(2000年4月末時点)。すでに飽和点に近い。 ドコモのPDC(800MHz)は,人口カバー率で全国ほぼ100%に近い数字を達成している。 今3グル−プの携帯は音声は相互に通話できる。まさか次世代携帯電話に乗り換えたら 現行の携帯電話やPHSに電話かけられないてことはないでしょうね。
ただ、次世代携 帯電話の地上局が人口カバー率で全国100%になるのは時間がかかるかもしれない。 ドコモは,2004年3月末までにはIMT-2000の人口カバー率を80%以上としているようだが 携帯電話の初期の頃のように、通話圏外となる可能性がある時期は4、5年続くのか。 KDDIのcdma2000はcdmaOneの無線アクセス網をそのまま利用することができるのに対して, NTTドコモはW-CDMA基地局設備などを全面再構築しなければならない。新たな 動きに着目する必要がある。
そんな変化の中で、皆が次世代携帯電話に乗換えるとすれば、その動機は何だろう。 それはデータ通信速度の高速化だろう。iモードがわずか1年半の間に1000万人もの ユーザーを獲得するほどの成功を収め,携帯データ通信の需要が極めて大きいことを 世界に示した。通信速度が速くなれば,データ量の多い動画なども送れるようになる。 これで、音楽やニュ−ス、ビデオの配信を受けることになるだろう。
ただし、パケット通信はデータ量課金なので,高速だからといって大量にデータを読み 込むと非常に高くつくことになる。ここが決め手なのだろう。 技術の動向とコストのバランス。この変革の時期に何度もくりかえされる極めて面白い局面である。

 

携帯電話を解約
 

 実は8月に携帯電話の料金が払えませんでした。仕事用だから会社が払ってくれていたのですが、運転資金ショ−トで口座から引き落としができませんでした。 振り込み依頼が届き、お振込のない場合は接続停止しますとありました。ほとんど使っていない ので基本料金の3000円程でした。接続停止も止むおえないと、そのままにしておきました。 接続停止でも9月も基本料金の3000円の請求がありました。接続停止でも基本料は 取られるのですね。10月は口座から基本料金の3000円が引き落とされました。 未払いの2ヶ月分6000円の請求書が届きました。
 さて、どおしたものか。 2年前、親子電話の子機が突然不通となりました。電池を新品にしたのですがだめでした。 仕事の途中でわざわざ親機のところまで席を立つのは不便でしたが、仕事の連絡がe-mail となり席を立つのも少なくなって来るし、電話機の買い替えるのもせず、そのままです。 PHSが子機となる電話機があるそうです。買い替えるならこれにしようかと思っています。 6000円の請求書を眺めながら携帯電話の過去と未来を少し整理しておきたいと思った 訳です。インタ−ネットの契約料が2000円/月に比べると、携帯電話の基本料 3000円/月はどうも高いような。不景気で仕事もないし、ここは一つ解約かな。
 センタ−に電話して一時停止の手続きを聞いたんですが手数料3000円とのこと。 これで解約することにしました。ポイントが1960でした。あとすこしてcdmaOne の使える端末に交換可能だったんですが、あきらめました。cdmaOneの端末は中古で 売れやしないし。
 僕が次に携帯を手にする時はいつなんだろう。
1.位置情報サ−ビスがうけられる環境が整備された時
2.キヤッシングカ−ド代わりに携帯端末が使われるようになった時
3.テレビ、エアコン、車のキ−のリモコン機能が付加された時
4.ノ−トバソコンとセットで無線TAとプロバイダ−機能サ−ビスができた時
たぶん、こんな機能が付加された時じゃないだろうか。三菱重工はビ−バ−エアコン e-@irを9月に発売。 エアコン、電話、パソコンを専用ケ−ブルで接続。電話を3回呼び出して切る等 でパソコンを起動。e-mailで操作指示を送る。ソフトによりエアコンを自動起動。 ソフト、専用ケ−ブルは12800円。(2000.8.25中日新聞朝刊経済面)
 やはり音声電話だけの機能としては携帯端末の魅力は感じない。携帯端末は音声電話も 掛けられます。そんな時代が来た時だろうと思う。
 コンビニで未払いの2ヶ月分の基本料6000円をポケットマネ−で払いました。 AUで携帯を解約しました。プリペイド携帯というのがあります。5625 円払うと、5000円の通話料金プリペイドカ−ドといっしょに端末機もついてきます。 どうしても携帯電話がいる時にはこれを購入します。僕は3000円/月支払いするなら 独自ドメインを取ってレンタルサ−バ−に投資します。早くインタ−ネットの中で 自分の居場所を確保した方が賢明だと思っています。

 

iモードとAOL
 

 「iモード」のNTTドコモは米のインターネットサービスのAOLジャパンに百三億円を出資、 筆頭株主になる。次世代携帯電話でAOLがパソコン利用者向けに提供している情報が見られる ようにするのがねらい。(2000.9.27)
1979年に日本電信電話公社が自動車電話サービスを始めた。移動通信の商用サービスの世界最初の供用である。これを利用したアナログ方式の携帯電話が登場。友人が弁当箱のような物をぶら下げ て現れた時は、いったいそれは何だと大笑いした記憶がある。コ−ドなしで持ち運べる電話を見て、 これはすごいとは思ったが買おうという気にはならなかった。形と価格から、まだこれは完成品 ではないと直感したからである。それでは、次世代携帯電話が供用開始し、これは完成品と思える 時はいつ来るのだろうか。そしてその時の形はどんなのだろうか。楽しみである。


2000.11.28
by Kon