広告バナ−。バナ−はbannerで横断幕といった意味。
このサイズにも規格がある。468×60Pixelをフル
バナーと呼び、これが標準。パソコンでブラウザを開いた時、
大体デスクトップの半分を使うのだろう。その場合、フルバナーは横幅一杯といった
大きさ。 フルバナーの1/3程の巾のものをボタンと呼ぶ。僕はページの署名部に135×18Pixelのマイクロボタンを使うことにしている。 バナ−広告には、色んなサイズのバナーが用意されているが、特殊サイズは無い 場合がある。できるだけ標準のものを使っていれば、大抵不自由はしない。 |
広告バナ−は人目につく所に掲載する。ページを開いて、
まず最初に目に飛びこむ所といえば、ページの最上段だ。そこを提供するのは、広告料を払って
もらうマーチャントへの礼儀。 それは、そうなのだが。Yahooのようなビッグサイトは広告が表示されただけで 広告料が支払われる。1000回表示で1円といったところうであろうか。個人 Webは、表示されただけで広告料は支払われない。たとえ払われたとしても 1日100回も表示されない個人Webには、恩恵がある訳でもない。だから、 ページの最上段に広告バナ−を貼ることは、鉄則ではない。 世界の片隅にあるページを、出来るだけ見てもらうには、ページコンテンツの クオリテイーを上げ、Googleのランクを上位にする事が最も効率的。GoogleはページのTop近辺のTEXTを重要視してランキングをすると言われる。ならぼ、ページの最上段に画像バナーを貼る事はマイナス要因となる。ページの最上段に広告バナ−を貼ることは、鉄則ではない。 僕はページの最下段に画像バナーを貼る事にした。この位置まで目を通してくれる 閲覧者は少ない。ましてや、クリックしてくれる人も少ない。バナー選びは慎重にしなければならない。 |
個人Webに提供されるバナーは、そのバナーから広告主のサイト
に行き商品購入されて始めて報酬が支払われる。購入費の10%とかの取り決めとなっている。クリックして広告主のサイトを眺めただけでは収入にはつながらない。これが大半。
クリック報酬があるバナーもあるにはあるが。 最近、ショッピングモール「楽天」が盛況で、大抵の商品が購入可能である。ここのバナー からモールに入って商品を購入すると、購入代金の1%が広告料として頂ける。という ことは、自分の家計支出の1%はキャッシュバックしてもらえるシステムが作れる。 個人Webで広告バナーを貼る第一目的はこれ。小額の日用品は、送料を考えると 1%のキャッシュバックで買うわけにはゆかない。近くの商店で買うことになる。 近くの商店で買えない物、5万円以上の物、ネット価格で安い物、こんな所は ショッピングモール「楽天」で購入するメリットがある。僕は、そんな物の購入予定 があると、まずバナーを探し、貼っておく。ショップがブランドを確立すれば、モールではなく、直接バナーを提供する。当然モールに払う費用を直接消費者に還元するから、キャッシュバック率が高い。価格比較などをしながら、 バナー収集しておく。最終購入時点では、3つくらいのバナーが並ぶ。 総合的に考えて、その中から購入する。 多分、こうした消費行動がインターネット時代の消費者パターンに定着すると思う。 各家庭、あるいは各ファミリーに1個は個人Webが存在することになる。 個人Webだから取りたてて飾る必要もない、シンプルで質素でいい。Web構築に 別段の費用が必要でもない。許される 時間の範囲でテキパキと処理する。インターネット時代、新たな「家事」といったところうか。お父さん担当の「家事」だろうか。テキパキ主婦の必須項目 にホームページメンテナンスが加わるのではないだろうか。 こうした個人Webの広告バナーは、今後の商品流通において、結構重要なファクターに成長するだろう。最近、「自動車保険の比較 サイト」というのがあるが、「賢い洗濯機の選び方」といったサイトは見当たらない。 それは広告会社が運営できるWebサイトでは発信できない。どなたかのサイトの1ページ に、それに近いものがあるだろう。「ところうで、その後のお使いの様子はどうですか 」とメールしてみれば、実際の選択が良かったのか悪かったのかフォローできる。 スポンサーに気使いのない生の情報交換ができるだろう。個人Webオーナー達の 情報交換ネットワーク。僕達が手に入れたそれが「ネット」の本質だろう。 広告バナーは商品流通販売リサーチ会社にとっても重要データーとなる。サンプリングしたお宅に電話掛けるモニタリングよりも、ターゲット商品の広告バナーを検索して個人Web だったらメールを入れればいい。購入予定なのか、購入済みなのか、購入済なら 商品評価は。 こうした広告バナーの「双方向性」に着目すると、クリックされる広告は、それなりに 価値がある。今、広告クリックに対して報酬を付けていないマーチャントが大半であるが、 将来的には見直しの時期がくるものと思う。マーチャントが一番欲しい情報は、「見込み 客」の情報だ。潜在的購入希望者をいかに実購入者にするか、そこは正にマーチャント の価値が試されるリングだ。ファミリーの「家事」担当者としては、「見込み 客」情報を発信することを見据えた戦略を持ってネットウオッチしていきたいものだ。 このような将来ビジョンのもと広告バナーを選ぶとして、まずは自分の興味ある物 を選ぶ。次ぎにクリック報酬のある物を選ぶ。 自分のWebコンテンツにふさわしい広告を選ぶのが鉄則といわれる。確かにコンテンツに興味のある人しか訪問してくれない。そのうちの100人に1人程しか広告をクリックしてはくれない。ましてや、そこから購入してくれる人はいない。 僕の実績を一つ公開します。僕は在住の町の祭りを発信している。この統計はTop ページの下の方に貼った130×45Pixeのボタンバナー。祭にぴったりのバナーはない。僕が興味があったTA、ホテル、カードローン等のバナーを貼って来た2年間の実績。毎年2月の祭りの季節にはアクセスが増える。通常1500PV/月程だが、祭りの月は4500PV/月、8500PV/月であった。PVの増大によりクリック数が増えるかというと、そうではない。 僕はこの結果をこう分析した。ページを訪れるリピーターは僕の発信する祭り情報を見に来る。祭り本番の時期はその情報に注意が集中し、逆にバナーへの注意は低下すると。物事、良い様にも悪い様にも解釈できるなら、良い様に解釈しよう。僕のコンテンツは広告バナーに負けるような柔なコンテンツではなかったと。 コンテンツにふさわしい広告とはどんなものだろう。テレビ番組でバンダイのアニメ 番組があった。ロボットが活躍するアニメ。そしてそのロボットトイの宣伝。コンテンツにふさわしい広告とは、こういうものだろう。それならば、広告に合わせてコンテンツを作ろう。コンテンツの一部に商品選択の経緯と使用レポートのページを作っておこう。 さて、ページの署名の下に広告バナーを貼るとして、今自分が興味を持っている 商品のバナーを貼ろう。別段コンテンツとの関連にこだわることはない。10枚程度 のページ構成だったら、同業他社のバナーを貼れば、そこは埋まってしまう。 そのバナーをクリックして商品の吟味をしよう。商品だけではなく、その商品を 生産している会社のポリシーなども探ってみよう。そういう商品研究には時間がかかる、クリックしていただくわずかばかりの報酬は当然の報酬である。単価の高いもの 程有難い。無闇にクリックしても報酬は発生しない。大抵6時間程経過しないと カウントされないシステムになっている。元々購買意思のない商品をクリック しても一応報酬は頂ける。しかし、実績は記録されていて単価がランクダウン されることを覚悟しておこう。 |
「双方向」をキーワードとするインターネット広告で
相当期待したビジネスモデル「へそクリック」。ITバブル崩壊の波の中、
一頓挫といった結果となったが、僕とサポートの往復書簡の一部を公開
いたします。
ここから導き出せる結論は、広告バナ−は「双方向」をキーワードとするインターネット広告ツールではないということ。少なくとも、確固たるブランドイメージと アクセス数を確立した一部サイトに対するクリック保証型は、マスメデイア媒体 のインターネット焼き直し版にしかすぎない。従来の発想習慣を引き摺った古さを持っている 。 顔の見えない「一般大衆」を観客とするマスメデイア。ここから抜け出したい 僕、そして貴方。僕を「一般大衆」の一人として見ないで欲しい。僕の消費行動には 個性があります。僕はそれを発信します。それを受けとめてくれるマーチャント がいるはずだ。そのマーチャントと僕は巡り合いたい。巡り合えるだろう。 それが「ザ・ネット」だと思う。 ブロードバンドと地上波TVの環境が整う2003年末は、「ザ・ネット」にも 大きなウエーブが押し寄せる。映像アーカイブを握るマスメデイアは、 その資産を武器に「ザ・ネット」に雪崩れ込んで来るだろう。その波の中、僕のような 個人Webオーナーは生き残れるのだろうか。僕には不安はあるが、ほんの少しの 光も見える。僕の小脇に抱えるのは、等身大のボード。豪華客船でこの波を乗り越えようとは思っていない。Hoopsという会社があった。会員50万人を擁する 無料ページスペースサービスでインターネット黎明期の一時代を担った会社だ。 ここの社員数は10名。この事が何を暗示すのだろうか。 常時接続、ブロードバンドと整備されたインターネット環境で、まだ一つ足りないものがある。ICカードの個人認証システム。せいぜい2、3千円のUSB接続のIC カードリーダーが普及するのはいつだろう。その環境が整うまでは勝負をしてはいけない。うまくバランスをとってサーフするしかない。 2003年7月9日の日経1面は「政府、リナックス採用--富士通など受注--」。 7面には「デジタルラジオ、試験放送10月10日から。--携帯電話やカーナビなどを主体に--」。そして12面に「ICカードで本人確認。三井住友カードとマイクロソフト開発。導入費半分に。--2004年末までに500社の社内パソコン管理用--」。 僕は思うのだが、米国はITバブルの清算を「戦争」と言う名の公共事業で解決してしまった。それは、蹉跌だったと思う。「戦争」と言う名の公共事業はしない。 ならば、痛みも我慢しよう。これが僕達の信念。これから訪れる「ザ・ネット」の 主戦場は米国にはもうない。「米国では...」という話しは、もう止めにしよう。2003年末の日本。ここで「ザ・ネット」のトレンドが生まれる。この波をいっしょにサーフ しませんか。スコールの前触れの風が吹く中で、僕は沖の白波を見つめた。 |