愛知県小牧市大山ホタルの里


小牧市の味岡から東に向かい内津峠を越す県道は, 池之内、林、野口、大山と集落が続き、峠に向かう。
集落の外れのこの里山一帯を東洞と呼ぶ。僕の生れたところ。


山裾を大山川が流れ、この少し上流の溜池が源流である。

小牧市が公園として整備し、
大山川の自然に親しむ会により
昭和58年より幼虫の放流が続いている。

ほたるの里MAP

問い合わせ先
0568-76−1191(小牧市都市整備課)
小牧市役所
http://www.city.komaki.aichi.jp/





満州から引き揚げて来た家族がここに落ち着き、

昭和23年、僕が生まれた。

小学2年の秋に転校するまで、ここですごした。

本校の篠岡小学校までは6kmの距離があり、1年、2年はこの分教場で過す。野口の農協の所 でした。入学式、運動会、学芸会の時は本校へ出掛けた。
玄関を挟んで、左が1年生、右が2年生の教室、その隣に職員室。先生は女先生と男先生の二人だけ。 給食の時間頃にバタバタバタと三輪自動車が 本校から給食を運んで来る。それが日課だった。「今日は三輪車が途中でエンコしてね」。給食をお預けになった日が一日あったと記憶している。



夏には蚊帳を吊り,ホタルを中に放して寝ました。

「ホタルのお宿」をご存知ですか。
ホタルが4、5ひき露草に集まると
両手で包むほどの灯火ができます。
それを”ホタルのお宿”と呼んでいました。


野山を駆け巡るのはとても楽しいものでした。 でも、夕方の草むらは1列に並び, 先頭の者が竹ざおでバタバタと道を切り開き進みます。 わんぱく共にも、一つだけ恐いものがありました。

ホタルは夏休みの思出ででした。三年前、八月のお盆にドライブの帰り妻と訪ねてみました。草刈りをしていたおじさんに聞くと「ホタルはもっと早い時期だよ」と笑われてしまいました。 子供の頃の思い出はそんなものなのでしょうね。



翌年、つゆの終わりの雨の降りそうな日の夕方
どうしても見たくて、ひとりで訪ねました。
夜10時過ぎまで、ホタルの灯かりを追いかけ
少年時代の追憶の世界を旅しました。
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2000/6/26
by Kon
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