中宮
岩場を登りきると中宮がある。
境内には左鎌が奉納されている。
木花開那姫命が木賊(とくさ)を刈った故事によるという。
鎌の刃には斜めに刃先が付けられる。右利きの人と左利の人の刃は裏表が逆になる。 木花開那姫命と左利きについて詳細は不明である。
「木賊」は湿地に自生し、堅くざらざらした茎が物をみがくのに使われた植物。 京都の祇園祭には「木賊山」がある。右手に鎌、左手に木賊を持ち、 わが子をさらわれて一人淋しく木賊を刈る翁の御神体を載せている。かって、「木賊」は 生活に密着した植物だったのだろう。
2001.8.5
by Kon